ABC2011 Winter
2011.01.09 13:00〜13:40
『Beyond Technological Singularity – Androidが事象の地平線を変える – 』
講演者: 山下哲也(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ)
Ustreamアーカイブ: なし
■Revolution
Rev.1 “Digital”
90年代になって一気にデジタル化された
携帯電話もアナログからデジタルへ
Rev.2 “Speed” “Smart” “Scalable”
今まで1年かかっていた開発が数ヶ月になった
Rev.2のルールはRev.1とは違う
急激な相転移に注意
Rev.3 諸説ある
■Androidの役割
・AndroidのISP細胞のようなもの。なんにもなれる
■キャリアは何をすればよいか
・2011年前半にかなりの数のAndroid端末を出す予定
・二つの力に翻弄されているのが現状
→ このまま行くと没落する、と言われている
1. Pipeを越える “Conduit” (導管)
コネクティビティを提供するインフラを提供する
2. “End Product” (端末)
“ケータイ”の終焉
主役はスマートデバイスに
3. “Service”
■これからの「変化」
・Absorption Capacity
→ キャパシティは日に日に変化している
・アイデア、市場環境、プロダクト、新構造
・単なるデジタル化は通用しない
・”事象の地平線” 風景が一変する
■2011
・誰かが変化を起こすのではなく、自分自身が起こせる
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ABC2011 Winter
2011.01.09 14:00〜14:40
FeliCa/NFCの概説とAndroidの対応状況
講演者: 相馬功(ソニー株式会社FeliCa事業部プロダクト&サービス部 マネージャー)
■
・元moraの企画の人
・花火の資格を持っている
■NFCってなに
・通信速度212kbps〜424kbps
・電波13.56MHz
・Type-A (Taspoなどが採用)、Type-B、Type-Fがある。FがFeliCa
→ 3つの形式に対応することが必須条件になっている
・10cm程度の間で通信する技術
・NFC Forum
→ 2004年設立
→ BROADCOM (iPhoneにチップ提供)、ソニー、ノキアなどなど
→ セキュアレイヤー以外をForumで共通化している
■NFCとFeliCaの関係
・RF層では互換性がある
・セキュアレイヤーのみの違い
■AndroidにNFCが載ると何がいいのか
・2.3でできること
Type1からType4までのNDEFタグの読み出しが可能 (FeliCa含む)
→ ただし、電子マネーカードはNDEFフォーマットではないので読み出し不可
・FeliCa製品
FeliCa Lite、FeliCa Plug、モバイルFeliCaチップ、R/Wモジュール
・SDK for FeliCa
→ Adobe AIR / Flash 上で開発できるツール
■結局何ができそうか
・角川書店がフィギュアにタグを埋めこんで、有料サイトに誘導してログインまでさせるものを作った
・ノキアのケータイと万歩計の通信がNFCで実装されている
・Nexus SでもNFC実装されている
・Google x Android x NFC
→ ポスターにタグを埋め込んでGoogleプレイスと連動
・タブレット端末の可能性
→ ポータブルPOS端末 (決済までできる)
→ デジコン用自販機として
→ メディカル用途として
→ マルチリモコンとして
・デジタル機器をつなぐI/F
・カードがチャンネルになる
→ かざすとアーティストサイト、音楽配信に誘導する
■今日からできること
・とりあえずPCで試す
・おサイフケータイで試す
・Nexus Sで試す
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ABC2011 Winter
2011.01.09 15:00〜15:40
androidマーケットから『ソーシャル』が消える日
講演者: 安部聡(株式会社ミクシィ アライアンス推進部 マネージャー)
■mixiについて
・スマートフォンでのmixi利用状況
モバイル: 261億PV
PC: 45億PV
Touch: 6億PV
・世界ではじめてすべてのプラットフォームでサービス提供した
・mixi公式アプリ
→ 現状ほとんどWebに飛ぶが、少しずつ対応予定
・アカウントマネージャーの提供予定 (時期未定)
→ OAuth認証でつまづくデベロッパーが多いため
■現状のスマートフォンエコシステムの課題
・Discoverability
露出をどう高めていくのか
→ すぐ埋もれる
→ 新規ユーザーへの訴求が困難
→ マーケット自体も “断片化”
・Monezation
どうビジネスにしていくのか
→ 月照2億円!!のAngryBirdsはちょっと異常
→ 課金の仕組みが。。。
■mixiアプリ
・mixiアプリとは?
→ ソーシャルネットワーキングサービスのひとつ
→ 知人・友人とのコミュニケーションを媒介するもの
・SGOとは
→ ソーシャルグラフをどう “揺らす” か
・mixiが考える仮説
コミュニケーションがしたい瞬間・感情を捉え、適切なチャネルを使わないとバイラルが効かない
→ 日記はなにかイベントがないと書かない
→ つぶやきはちょっとしたことでも書かれやすい
↓
単純にNativeAppにAPIを実装しても、ソーシャルグラフを揺らすエモーションデザインや
それを活かす受け手のプラットフォームがないと広がらない
・スマートフォンのエコシステムにmixi Platformができること
→ Social Graph Provider
→ 友人同士の露出によるバイラル
・最近mixiアプリは儲かると言われるようになった
・mixi Platform今春提供予定
■ソーシャルグラフがもたらす新しい流れ
・ネットのスタートはソーシャルストリームへ
・情報経路は検索からソーシャルグラフへ
・すべてのWeb/サービスはソーシャル化で価値が倍増
・それは実社会へもつながり波及していく
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ABC2011 Winter
2011.01.09 16:00〜16:40
androidで一攫千金。電通が提供する収益化サポートサービス
講演者: 中田裕介(株式会社電通 コミュニケーションデザインセンター)
藤本剛一(株式会社電通 コミュニケーションデザインセンター)
■収益モデルの作り方 〜デコメ編〜 (藤本剛一氏)
・1:4.2
AndroidとiPhoneのユーザー比率 (Galaxy S以前のデータ)
・2台持ちの時代は終わっている
・ポイント
そこに市場はあるのか
差別化ポイントはあるのか
◇そこに市場はあるのか
・電話で一番良く使われる機能はメール
→ デコメ市場は228億円/年
→ しかし、スマートフォンでデコメの利用は減っている
・原因
→ User: 使えるアプリがない、デコメ素材を買えない
→ CP: 参入障壁が高い、運用負担が大きい
→ Developer: 開発が面倒、素材が高い
・DecoMarket
デコメ素材のマーケット
2010/11/26よりサービス提供中
→ au: 2月開始
→ SB: 4月以降
→ 海外: 4月以降
・DecoMarket状況 (42日間)
提供CP数: 11社 (年度内30社以上)
アプリDL数: 6万
コンバージョンレート: 5% (1日あたり最大)
いろんなメディアに取り上げられた (CamCan)
→ 右肩上がりで成長中
◇差別化ポイントはあるのか
・デコマーケットAPI
デコメ入力部分の開発を容易にするAPI
Twitterクライアント用API (3月提供予定)
→ すべて無償
→ iOS用もある
・クリデコ&クリデコAPI
→ メール通数: 100億通/月 (日本)
→ 特徴: プライベート、密なコミュニケーション、必ず読まれる、リアルタイム
デコメ素材 (アイコン) にリンクをはる
→ ドーナツのデコメにミスドのリンクなど
・クリデコIME
クリデコに対応したデコメ素材を自動挿入できるIME
テスト運用: 2011年2〜3月
API提供: 2011年4月以降
・URL
■アプリ内課金の紹介 (中田裕介氏)
・まだまだビジネス面での組み立てが難しいのが現状
→ 多様なマーケットが併存している
→ マーケットポリシーがバラバラ、課金システムがバラバラ、海賊版アプリが多い
→ ダウンロードされているアプリはほとんど無料アプリ
→ 端末による調整が必要で、実装の開発者負担が大きい
→ ポリシーが整備されておらず、収益率がiPhoneと比べて低い
・アプリのビジネス
ダウンロード時の課金
広告を掲載する (無料モデル)
アプリ内課金
→ 消耗品課金 (規定数使うと使えなくなる)
→ 期間課金 (規定期間使うと使えなくなる)
→ 非消耗品課金 (ずっと残る)
・後半はSamurai Purchaseの説明
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ABC2011 Winter
2011.01.09 17:00〜17:40
GREE の Android 戦略
講演者: 伊藤直也(GREE メディア開発本部 ソーシャルメディア統括部長 プロデューサー)
■GREEについて
・ユーザー数: 2100万人
・フィーチャーフォン向けプラットフォームのオープン化で急成長した
■GREEのスマートフォン戦略
1. スマートフォン版GREE
移行シナリオ
→ SP版SNSを構築+ソーシャルゲーム・アプリを移植
→ 機種変更でも引き継がれるようにしたい
ブラウザ版GREE
→ iPhone&Android対応
→ SNS + アプリポータル
IS03のプリインストールアプリから新規会員獲得
GREE iOS SDK
Android GREE SDKを開発中
2. GREE Platform for Smartphone
キャリア課金にも対応予定
マルチOS、マルチデバイス
→ すべてのプラットフォームに対して提供する
GREE Payment
→ コインによるアイテム販売の仕組みを提供
→ OSを超えて相互接続可能
GREE SDKをミドルウェアにビルドイン
→ VIVID Runtimeなどなど、いろんなミドルウェアにGREE SDKを組み込んで、
GREE向けアプリが開発しやすいようにする
3. グローバル展開
GREE Platform事業をグローバル化
国内から海外へ向けてソーシャルアプリ事業を可能に
今期か来期に海外でもGREE展開予定
→ 2011年1月に拠点開設 (サンフランシスコ、中国)
→ 2011年中旬にソーシャルアプリ、Platformを展開予定
すべてを垂直統合で展開して成功している事例はない
グローバル展開戦略
→ スマートフォンへのフォーカス
→ SNS+ソーシャルゲームの垂直統合モデル
→ 大手プレイヤーとのアライアンス推進