日本Androidの会 2011年3月定例イベント
日時:2011/3/7 18:30~21:00
場所:立教大学 5号館 5123
○アジェンダ
18:30~18:50 SHARP Android 2011年春モデルの紹介とタッチ&トライ
18:50~19:10 新機種の紹介と開発者支援活動について
19:10~19:30 Androidサイクルコンピュータ
19:30~19:45 MWC2011の紹介
休憩(15分)
20:00~20:40 クロス・プラットホームの開発手法について
– Titanium Mobile intro(20分)
– Flash-likeにアプリが書ける開発環境Corona SDK(20分)
20:40~21:00 tagletではじめる、誰でも簡単!ゆるふわWeb系NFCプログラミング
■SHARP Android 2011年春モデルの紹介とタッチ&トライ (005SH/IS05)
講演者: シャープ株式会社 通信システム事業本部 商品開発センター 商品企画部 小林氏、錦織氏
・005SH
フルキーボード搭載 / 3D 液晶
・IS05
3/10 発売予定
・2010秋冬端末からの変更点
→ すべてのアプリ終了ボタン追加(細かい)
→ よく使う項目にクイックアクセス追加(細かい)
→ 画面キャプチャ機能追加 (電源キー+Homeキー同時押し)
・技術情報の紹介
電池持ちに影響するアプリを発見するツールを公開(予定)
→ ABC2011w でプレゼンして反響があったもの
→ WAKELOCK(特にPARTIAL_WAKELOCK)を監視
→ ADBでできるdumpsysy powerを端末単体でできるようにするツール
→ 端末の不具合によるものももちろんあるが、実はほとんどがダウンロードしたアプリの挙動により電池のもちが悪くなっている場合が少なくない
赤外線リモコンAPIの公開について (公開済み)
→ SDK Add-on とともに公開済み
→ 005SH、IS05から対応
→ 赤外線信号はデベロッパーで準備する必要がある
■新機種の紹介と開発者支援活動について (EVO/XOOM)
講演者: KDDI株式会社 プロダクト企画部 平野裕介氏
・EVO
+525円でWiMAXが利用可能
テザリングもOK。ただし、5GBの制限あり
・A3に今年から協賛
→ android-hackathon-bp で情報共有
・Bar android でタッチアンドトライ中
→ ただし、ドライバも技術情報も提供なし
→ 3/14 Bar android にておさわり会開催
■Androidサイクルコンピュータ
講演者: パイオニア株式会社 主事 野田靖之氏 / パイオニア株式会社 副主事 藤田隆二郎氏
・サイクルスポーツとは
欧州ではサッカーに続く人気スポーツ
サイクルコンピュータ
→ ハンドルに固定する
→ 走行中の速度、心拍数、パワーなど表示
→ ANT+センサを付けるのが主流
→ 実はXperia arcでも受信できるようになっているらしい
・自転車とスマートフォン
スマートフォンでは様々な自転車用アプリが開発されている
→ ただしサイクルコンピュータとして使うには安定性に欠ける
アプリを追加して進化するサイクルコンピュータを開発
・Androidサイクルコンピュータ (開発中。発売未定)
→ ペダリングモニタセンサ、ANT+センサなど
・なぜAndroid?
クラウド連携、アプリ追加の仕組み、情報豊富、オープンソース、高機能、すべて揃っている
→ 高機能&進化するサイコンの実現
・構成
Armadillo500FX+LCD(2.2インチ)+ANTモジュール+バッテリー+周辺ボード
→ Armadillo500FXへのAndroidポーティングは比較的容易
・課題
長時間動作
→ ハードウェアの省電力機能を活用
→ クロック変更、スリープ、アプリとの協調動作
起動時間
→ ハイバーネーションを用いた高速起動
→ eLinux.orgのハイバーネーションパッチ適用とAndroid対応
・今後の展望
製品化
アプリ配信
Web連携サービス
一般サイクリスト用展開
スマートフォン連携 (今のところはトップアスリートのトレーニング用を見込んでいる)
API公開とマーケット整備
■MWC2011の紹介
講演者: GClue 佐々木氏
・例年はSynbianが多かったが、今年は会場に入った瞬間にAndroid
・みんなピンバッヂを集めてた
・AndroidブースはたぶんGoogleが出展。飲み物飲み放題でリラックススペースあり
・今年はゲームがすごい
・GALAXY S II の “Game Hub” はモバゲーとGameLoft(フランス)がやっている
→ サムスンは早くもソフトサービスにシフトしようとしているのが印象的
→ 無料ゲームがモバゲーで、有料ゲームがGameLoft
・mHealthという分野が面白い
・出展は Android と Windows Phone 7 のみ
→ 来年は Windows Phone 7 が多くなるだろう
■週刊アスキー
・今年はスマートフォンに本気だす
・オリジナルスマートフォンケース(赤)配布
→ 来週号には緑バージョン
・新宿駅地下道に広告掲載 3/14~
→ オマケ貼りつけてある
・3/19(土) 春のASCIIフェス with 電撃 @ ベルサール秋葉原
○クロス・プラットホームの開発手法について
■Titanium Mobile intro
講演者: 増井雄一郎氏 (Appcelerator, Inc Platform Evengelist)
・読み方: タイタニアムモバイル
・JavaScript で iPhone / Android アプリが作れるフレームワーク
→ もうすぐ Blackberry アプリも
・HTML5 + CSS
→ HTML5はまだまだ進化途中
・Webアプリはストアに載せることができない
→ Titanium Mobile なら OK
・JavaScript だけでアプリを組む
→ HTMLは使わない
・開発事例
MogSnap (iPhone)
myシアター (Android)
→ iPhone 版もあるがそちらは Objective-C
ココログエディタ (iPhone)
→ もうすぐ Android 版もリリース予定
・特徴
ネイティブのUIや機能に対応
Objective-C / Java モジュールによる拡張が可能
オープンソース
・JavaScript 1.6
・Aptana を買収し、3月後半統合開発環境リリース予定
・ネイティブUI&機能
それぞれのOSでネイティブの部品を使う
同じコードでも違う見た目
違うOSで同じ見た目をしてはいけない
OS==インターフェース
・得意/不得意
○ネットのフロントエンドアプリが得意
○アニメーション・エフェクトも楽
×画像処理APIがない
→ カメラなどはサポート済み
・ターゲット
Web開発者
iPhone/Android開発者
→ 開発速度を上げる
→ 両プラットフォーム対応
・アプリの出来は作り込み次第
・情報ソース
@appcelerator_ja、MLなどなど
■Flash-likeにアプリが書ける開発環境Corona SDK
講演者: 木村圭佑氏(日本Coronaの会第3号。Corona Early Adapterであり、Corona Evengelist。会津大学4年生)
・開発元はanscaモバイルというシリコンバレーの会社
→ 元々Flashとか作ってた人たちが開発
・250行でマルチプラットフォームのビリヤードゲームが作れる
・言語
Lua ≒ js, AS2
・仕組み
Open GL の上に Crona API がいる
・コンパイルすると NDK の中に Lua のインタープリターがいる
・Angry birds も実は Lua で作られている
・各 OS 特有の機能はない
→ コンテンツを作るためのフレームワークなので実装しない予定
・Open GL ベース (ただし2D)
・ゲーム向きのフレームワーク?
・Photoshop や Fireworks からエクスポートした画像でUIを作れる
・Corona専用IDEは開発中
・開発環境は Win / Mac (規約上iOSは Mac でしか開発できないが、実質両方できる)
・有償 (学生ライセンスあり)
■tagletではじめる、誰でも簡単!ゆるふわWeb系NFCプログラミング
講演者: 株式会社ミクシィ 井上恭輔氏
・ガジェット好き
・ハンダごて持って山登りしてエクストリームハンダ付けしたことがある
・オンラインコーヒーメーカーの人
・taglet を開発
・Suicaなどに任意のタグを付けることができる
・3日間寝ずに開発
・サーバーは LAMP 環境
・アプリはすべてWebベース
→ ブラウザを起動しているだけ
→ アプリは何もしてない (NFCの固有値読み取りとハッシュ化などなど)
・実世界のアクション(タッチ)をバーチャル世界へ
→ mixi Real チェック / チェックイン
以上