プログラミングのテクニックやノウハウを解説した本は数多くあれど、ソフトウェアエンジニアリングについてここまでわかりやすく端的に書かれた本は見たことがない。高知工科大学で実際に行われた授業を本にしたすばらしい内容。大学生向けなので非常にわかりやすく、無駄がない。

実際に現場にいると、プログラム開発はまるで体育会系な人海戦術や「ここはなんとしても乗り切れ」的な精神論が飛び出すことも多い。それがいかに愚かなことか。ソフトウェアをエンジニアリングしてより効率的ら開発するためにはどうすればいいかということがこの本を読むとわかる。

SIerに就職した新入社員の方から、PM、マネジャークラスの方までぜひ読んでほしい一冊。
これからはいかにクレバーにソフトウェアを作るかが、日本のソフトウェア産業にとって一番大事なことといっても過言ではないだろう。